【前編】モンゴルに行ってきた!
8/10~15にかけて、乗馬をしにモンゴルに行ってきた。
3か月前の自分はモンゴルに行くことなんか全然考えていなくって、でも、凄く行って良かったな、という満ち足りた気持ち。
恐らく2か月前の6月半ばごろ。友人と食事をしながら話をしている中で「こう、なにもない、わーっと広いところに旅行に行ったみたら?」という話題になって。私が「馬が沢山見られるから北海道に行こうかな」というと友人が「せっかくだから1週間ぐらい休んで…なんならモンゴルとかでもいってみれば!?」と大胆な発言。いつもの私なら絶対に「そんなに休めないし冒険したくない!」と断っていたはずなのに、この時はなぜか「モンゴルってちょっと魅力的だな、自分に何か新しいことが起こりそうな気もするな」と少し乗り気になっていた。
そこから1週間もたたない間に良い旅行会社さんを見つけてどんどん実行に進んで行く。ひょんな巻き込まれから始まった旅行がこんなにも素晴らしいなんて全く想像していなかった。これはその旅の様子の記録。
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[旅行する前]
友人の、いい意味で無責任なつむじ風発言にうまく乗る形でさっそく旅行会社へ問い合わせ。8月のプランまで結構ぎりぎりで、今ならまだ申し込みできます!とのこと。これは行けって言われてるな…と感じながら、海外旅行があまり経験のないことなので不安な旨などを添乗員と会話し、うーん、大丈夫って言ってるから大丈夫かも、なんか、行ったほうがいい気がするな、最悪怖ければキャンセルすればいいしな、と申し込み。
実は一度自律神経が壊れてから、不安になるような場所や自宅に長期で帰れないようなところに行くのが怖く、また、人と食事を摂ることが元来非常に苦手なので海外旅行云々に関わらず1週間近くもそんな状況にいてほんとに大丈夫かなあという心配もあった。でもそれとは別に「乗馬」という観点で少しスランプに陥っていた事実があり「モンゴルで乗りこなせたらスランプ抜けられるかも」という期待もあった。
不安要素がめちゃくちゃ大きかったのに、なんとなく「ケセラセラ」。申し込みが完了してしまった。
ここから職場や家族や友人に「該当期間いませんよ~」という連絡をした。どこに行くのか聞かれるので、ここはさらっとした表情をつくりながら「あ、モンゴルに行ってきます」と伝えた。
周りのほうが色めき立った。
私の馬好きを知っている人は「いよいよ、そんなステージまで!」という顔をしたし、旅行が好きな人は「ニッチな所に!楽しみだね!」と。モンゴルを知るし人はこの地の美しさを教えてくれ、うらやましがってくれた。話した誰もが私と同じくらいのワクワクを抱いて出発の日を心待ちにしてくれた。職場の人は毎朝「もうすぐだね」とカウントダウンまでしてくれた。
皆のおかげで私の興奮が高ぶりすぎなかったのは本当に良かった。日本にいる間は直前まで普通の生活に集中できた。浮き足立ちすぎると、興奮して消耗してしまう。
[1日目]いざ、モンゴルへ
当日残したタスクはドルへの換金だけだったので少し早めに成田空港へ。毎度羽田へ品川から仕事終わりに行っていた経験からすれば成田空港は遠い。面倒臭い。荷物も多いのでどうにか乗り換えの楽なルートで成田へin。
換金後、スタバでだらだらと過ごし、色んなものの最終チェックをした。
その後集合場所へ行くと添乗員が待っていてくれて、声をかけてくれた。安心。搭乗手続きが混んでいるらしいので先に手続きをして中で落ち合うことになった。
途中諸々の掲示物を見ると、友達から借りたアクションカメラを税関でチェックしておいてもらったほうがいいように思い、提示すると、係員の見たことのないものだったようで非常に興味を持たれ、質問された。私も借りものなので答えられない。別に何も咎められたわけではないけど少しドキドキした。
中で本やちょっとした薬を買い足して、再度集合した。15人位人がいた。行く前からみなさんよく話しかけてくださった。安心。
その後、飛行機に乗り込んで、窓側に座った。見た瞬間心が躍った。機体の羽に馬が描かれている…出だしは好調だッ…!
機内では飲み物がでて、機内食がでて、コーヒーが出て、軽食が出て、凄くフォアグラな気分だった。映画を期待していなかったんだけど、2本流れたうちの1本がアベンジャーズで少し嬉しかった。英語しかなかったのでビジョンが爆誕するのをぼやっとみていた。
そのうちモンゴルが見えてきた。日本と違って山や森がないので色がのぺっとしている。ずっと同じ色。濃淡がない。高度が下がるとゲルも見えてきた。動物も見えた気がした。もう少しで着く、というところで虹が出ていた。勝手に歓迎されている気がして、とても嬉しかった。
到着したモンゴルの国際空港は「チンギスハン」の名前がついていて、リスペクトが凄いなと思った。日本だと誰の名前を付けるだろう。
空港では現地の添乗員が迎えてくれた。昼過ぎに出たので着いたのは夕方すぎ。5時間ほどのフライト。
そのままバスに乗り込むのに外に出た瞬間、「涼しい!」と感じた。聞いてはいたが涼しい。私は寒いほうには強い。ちょっと心強かった。
バスに乗り込むと現地の添乗員がいろいろ説明をしてくれるものの、10分もたたないうちに牛や馬の群れが道路わきに次々と出現。視覚と聴覚がフルで稼働して凄まじいインプットが始まった。「馬は群れる動物」と散々教えられるも、本当に群れたのをみたのは初めてだった。
窓は紫外線が強いため黒い加工が施されていて、砂ぼこりを避けるため閉めているがまだ外は明るい。日没は21時だか22時だか、とても遅いらしい。そのことも相まって道中、夕日が落ちるのを見ようということになって途中停止した。
バスから降りた瞬間、驚いたのは「匂い」。恐ろしくハーブの匂いしかしない。特定できたのはカモミールくらいだけど、いくつもの種類が混ざっているらしく、臭覚について事前に何か情報を得ていたわけではなかったし、正直獣臭いのでは、という先入観があったので非常に驚いた。
空には火星や星がくっきりとみえ、月はなかった。そしてさらに肌寒かった。めいめい少し写真をとってバスに戻り、そのあとはアトラクションのようなでこぼこ道を走った。寝られるように車内灯が落とされたけど、私はアトラクションを楽しんだ。
2時間くらいバスが走った後、私たちが泊まるゲルのある場所についた。場所は「アルタンボラグ」とパンフレットにある。
降りると現地のスタッフが正装で、馬頭琴の演奏をして出迎えてくれた。多分ついたのは現地の時間で10時だとかだと思う。そんな遅くに、寒いのに、わざわざ!という気もした。
手渡された杯に入った乳を皆で回して口をつけ、食堂ゲルに移動した。
夜は軽く水餃子が出た。黒板に毎食メニューを書いてくれるのがとても嬉しい。おもてなしの気持ちも伝わるし、旅が終わった後に見返して何が出たか知ることができる。
味付けはあっさりしていて、暖かくてするすると食べられた。
皆で自分たちが来た理由などを自己紹介を兼ねて話した。驚くことに3割くらいは星をみたり写真を取りたいとの理由で来られていた。私は余所行きの馬シャツを自慢して馬好きをアピールし、前段の友人のくだりをやかましく話し、自己紹介を終えた。
このあと、ゲルの割り当て(ゲル割)が話され、各々自分のゲルに戻っていった。私は3人のゲルで、みんな乗馬経験者。このあと5日間を一緒にする方と荷ほどきをし、その夜はみんなでずっと星を見た。0時を回ってもまだまだ眠たくなかったし、何せ眠るのを拒みたくなるほどの凄まじい星。
(お写真:風の旅行社 様)
3分に1度は流れ星が流れるし、北斗七星が偽物かと思うくらい明るく、近くに輝いている。空は滅茶苦茶に晴れて、視界のはじからはじまでが星。
本当かもしれない、嘘かもしれない風景に風の冷たさが非常に心地よかった。
[2日目]馬に乗った…かな?
≪午前中≫
朝起きてゲルの外に出てみるとすでに日は昇っていて青空の下に草原が広がっていた。草には朝露がつき、緑をより濃く見せているような気もした。今年は過去10年以上添乗員が見た中でも最も美しいというほどの草原。香りも良く、履物の裾が濡れるのも構わずに歩き回った。
どこからともなくチチチという鳴き声が聞こえてきた。探してみても姿は見当たらなかったけど、これはネズミの鳴き声で、草原の中はネズミの穴でいっぱいだった。ただこのネズミ、日本の顔や尻尾が長いものと違ってモルモットやハムスターに近く、小さかった。なんだか話によると、このネズミを狩る猛禽類を中東のお金持ちが買うことでネズミが増えているのだとか。本当だろうか。
朝ごはんはおかゆと目玉焼きやハム、トーストにあげ菓子のようなものが出て食べやすく、完食した。すでに2食連続みんなと完食している。嬉しい。
そのあとは乗馬の準備をして集合場所へ。何頭かの馬がいるのだと思ったら目の前まで数十頭の群れが連れてこられた!
しかも無口をよこでつなぐ形でなく、洗濯ロープなもののようなところにみんな繋がれている。
残された精鋭以外は放牧に戻され、選ばれた20頭近くは嘆きの嘶きを…めっちゃ嘶くやん…結構嘶くな…と思う程度に泣きわめいて己の運の強さを嘆いていた。
私たちは初歩的な講習(馬には左から近づくのである、尻や体をむやみに触るな、鐙を履きなおすな、など)を受けて各々馬に乗ることになった。
まず経験のない方から馬に乗って慣れて行く。引馬を少ししたのち、なまじ経験と知恵を付けて後ずさりしている経験者たちが乗り始めた。私が乗った馬は前髪の一部だけが少し長い、イオンにスウェットでくる家族の子供みたいな馬だった。
少し乗ってすぐ「全然だめだ、御せない」と思った。首振りも多い。そのうち全員が乗って、少し近場まで歩くことになった。
モンゴルの乗馬は片手で手綱を持つスタイルで私には初めて。両手でも毎回うまくいってないのに片手で走られたらどうしよう…とさらに不安になった。もう片方の手は鞍の前にある突起をつかんではいるものの、暴れたら完全にロデオだなと思った。
案の定、全然御せないどころか、馬がちょっと走り始めた。「手綱を引いて」という声が聞こえたが、とっくに引いている。月会費払って馬に乗っているのだ、手綱を引くぐらいできる、舐めんな、止まんねえなといろいろ思っていたところ、インストラクターのサポートがあってみんなのところに戻れた。私の馬は絶対群れに戻ろうとしていたと思う。私も馬も生意気だ。
その後もうまく方向転換ができない、というかもとに戻りたがる行動を繰り返し、非常に疲れた。恐らく2時間くらい。
戻ってきて昼食が出た。きのこスープとグラシャなどがでた。スープはベシャメルっぽくてクラムチャウダーのような味で大好きな感じ。グラシャはビーフシチューというかストロガノフというか、とにかく美味しかった。日本にいるよりいいものを食べている。
昼の記憶がないけど、昼寝したかもしれない。弓で遊んだかも。午後は夕方になるまで直射日光で陰にいないと結構暑い。
≪午後≫
午後も馬に乗る。16時から。馬は繋がれたままで一時的に群れに戻したりはしない。
正直、午前と同じ調子だと、心がしんどいというか、面倒だなーという気持ちだった。往路はインストラクターが沿い馬してくれたので落ち着いていたものの、やはり首振りがひどい。ただ帰りは少しマシになった。涼しくなったからだとみんなが言っていた。復路の時、現地のインストラクターと話していたら彼は20代後半だったから「私のほうがお姉さんだね」と伝え、年齢を告げると「24、5歳にみえますヨ」と言われた。はあ~???上手かよ??と思いながら(ちょっと嬉しい)、とにかく人と話しながら馬に乗っている余裕ができていたことは良かった。
次の日も基本同じ馬だと聞いたので、半分嫌だなと思いながら、当初の目的である「コミュニケーションを取りながら乗る」をこの馬でできれば日本に戻ってもそこそこいいんじゃないかという気持ちもあった。
戻ってきて夕食の前にシャワーを浴びた。暖かいシャワーを浴びられるなんて大変ありがたい。そのあと夕食を食べに食堂ゲルに移動する途中、美しい夕日を見た。ただ、日本のように空は染まっておらず、青く、雲も白く、そこに夕日が差し込んでいた。
この日のメインは「ボーズ」という小籠包のようなもの。もちろん美味しかった。
ゲルに戻って馬のことを話した。ゲルの仲間は乗馬経験があるので、最初の内は吐露というか、滅茶苦茶楽しいね~!!というより、いや~…というような話が中心だった気がする。私もそこそこ意気消沈していて、日本で学んだことが活かせてないな、このまま4日乗るのはしんどいな、ということを話した。ただ、ハミが嫌なのかな、とか虫が嫌なのかな、とかいろいろな思ったことの情報交換ができたのは本当に良かった。個人的にはこれでは馬に乗ったとは言えないな~と思っていた。
多分この日だったと思うけど、暖炉の薪に火をつけた。朝方、点けに来てくれた人が仲間につけ方を話しているのを薄らまなこで見ていた。ここから当ゲルは寒いときに自分たちで火をつけることに成功した。私は薪が燃えたり暖炉が赤々としているのが好きなので、この役目を買って出て、感謝されて嬉しかった。
夜は飽きもせず星を見た。昔から幾重にも表現されてきた星の美しさは、場所によっては違うのかもしれないと感じた。トイレに行ったけど道中が暗すぎてヘッドライトを点けて行く。そのくらい、暗い。だから、星が見える。光は凄いなと思った。
生かされている馬と私
最近乗るようになった馬がとても攻撃的だ。
これはおそらく臆病とか敏感とかいうところから来てるんだろうけど、今までで彼が一番怖い。威嚇はする、体当たりはする、噛みつく。すぐに耳がきゅーっとなってぴりぴりモードになる。嫌だなあという気持ち、でもやらなくちゃという気持ち、心配な気持ちが混ざるから余計馬に不安を与える。良くないと思いながら、でも、心配な気持ちはどうやったら拭えるんだろう。
心配な理由は、やっぱり馬は人間に愛されないと生きる道がどんどん狭くなるから。ここのクラブでずっとこうだったら?みんなが乗りたくないっていったら?彼はどこに行ってしまうんだろう、と思うと「少しずつ、頑張ろう、一緒に慣れよう」という気持ちになる(そして威嚇されてもとに戻る…)。「生かしてる」というつもりは毛頭ないけど、社会性がとても強い動物だから、野生であっても自分だけでは生きられない。今は人間の社会性の中で生きている。だから淘汰するかどうかを人間が決めてしまう。
私だってそうで、人間の社会の中で生きている。皆が生きる上で社会に与えた余力に頼って生かされているに過ぎない。皆の余力が少なくなったら。ちょっとずつ支えて行く社会が薄くなっていったら。人間だってキレイごとだけは言ってられないと思う。余力の中で生かす優先順位はどうしたってつけざるを得ないはず。ノアの箱舟に誰がのるか、選ぶ時がくるということ。
そうなってもおかしくないのに。誰かのものを盗らなくて済んでいるのは、誰かがそれを悪と教え、必要ないように生きる力を辛抱によって与えたから。誰かを殺さずに済んでいるのは、また誰かがその意味を説き、理解を教えたから。そしてご飯が食べられて、雨風をしのいで寝起きができて、好きなことまでできるのは、みんなの余力の中で生きられているから。
ありがたいとか、私もそういう人間に、とかそういうことではなく、単純に、生かされている。生かされている上に、社会に人間にしてもらっている。ある程度身を任せていれば、まずもって死ぬこともないんだろう。
生きられている間に、わあ、生きといて良かったなあ!と思うようなことがいっぱい起こるといいと思うし、沢山の生きている人にも起こるといいと思う。
ちょっとずつの余力で皆がちょっとずつ生きて、良いことが起こるなんて、この世は凄いところだ。
あの馬にも良いことが起こりますように。
【音楽】消去動作から考える音楽のあり方
このあいだ、ホースメッセという馬のイベントで講習に出たんだけど、その時に『消去動作』というキーワードがでた。
馬が自分の判断で緊張を解除したと確認するためにそれがでるか、という話で、聞いたことが無かったので調べたら『通常の状態に戻すこと』らしい。
同時に、最近音楽を作ることについて考えていたので、もしかして人間は音楽に『消去動作』の効果を期待しているのでは、と結び付いた。
悲しいときに泣く、気分が高揚したときに発散する、という具合で、まぁハイテンションや鬱々とした状態で一生を生きるのは無理なので、音楽を消去動作として、通常の自分に戻していく。
よく『音楽が浅い』とか『ルーツから遠い』と言われることに少し関連するかもしれないなあという気もする。
消去動作の意味が薄いものは求めてる意味に対して効能が薄いから、浅いし、行動に紐付かないから生きること(ルーツ)から遠い。
多分、残っていくものはいつの人の世にも必要な指南書だから残るんだな。
ただ、世の移り変わりに伴って人間の感情を揺るがす要因も変わるので、色んなジャンルや色んな曲ができるんだろうし、それであればなおさら人間が生きるにあたって必要な事のように思う。
多分、音楽を聞かない人は他の事で消去動作する。例えばお酒を飲むとかもそうかも。物に当たるとかもそうかもしれない。
一般的に感受性が高い人がクリエイティブであるというのがあるけども、これは感じるものが多すぎるが故に消去動作をしまくらないといけなくて、しかも感情の種類が細かすぎるから、既存の指南書だけではぴったり来ないことがあって、それを補うために作らないと生きられないのかもしらん、と考えるとなんとなくしっくりきた。
木曽馬を見に行ってきました
10月、台風の合間の晴れを味方に、長野県木曽郡に「木曽馬」を見に行ってきました。
木曽馬は日本に8種類ある在来馬の内の1種類で、長い盲腸を持って粗食に耐え、足腰の強い馬だそうです。
私が見に行った「木曽馬の里」では35頭程度が保護・育成をされてました。1つ学んだのは、育成や保護の中には血統の管理も含まれているということ。血が濃くなると命がつなぎにくくなるんですね。
現物を一目見て野生の圧迫感というか、やっぱり大きいな~という感じを受けました。
※洋種馬より30センチほど体高が低く、体重も100キロほど違うのに!
行った日はちょうど放牧をされていて、皆気持ちよさそうに草を食んだり、砂浴びをしていました。でもみんな寝ころびすぎて泥だらけ、草の実だらけ。厩務員さん、凄い手入れが大変そうなほどお外をエンジョイしていました。
1頭だけどうしても蹄の調子が悪く、外に出れないために物凄い声でいなないていました。ちょっぴりかわいそうだけど、ガマン。
乗馬体験もできるので1人で室内乗馬を20分程度体験しました。のせてくれたのは「ななちゃん」。実は19歳のおばあちゃん!笑
いつも乗っている洋種馬と違い、おなかがかなり大きいので合図を出すのも弱めから少しずつ。足が短くて回転が速いので走らせるとちょっと怖そうだったのでゆったり楽しみました。
最後に体の部位に触らせてもらいましたが、顎と首が大きいので頭自体が大きかったのと、蹄が寝ていない(よりつま先立ちに近いイメージ)のに加え、皮膚が厚く、愛撫でポンポンと首筋を軽くたたいてやるのですが「伝わってんのか?」と思うほど、ぼふっ、とした感じでした。いつもの洋種馬はパンパン音がなるんですが全くならず。笑
多いときは100人位体験乗馬しにくるそうです。皆、働き者だ。
人も少なく、そこら辺はずっと自然ばかり、ずっと草をむしる音だけを聞きながら眺める木曽馬はとても綺麗でした。
馬好きが高じた単発旅行でしたが、ほか7種類+引退馬を保護している牧場にどんどん行ってみようと思っています。
初!外乗:ホーストレッキング
乗馬ライセンス5級がとれたら外乗にいくぞ~◎という楽しみを先月山梨県韮崎で叶えてきました。
行ってきたのはサニーフィールドさん。9頭のキャストと2頭のわんわんがいました。
最寄りのホテルまでお迎えに来ていただけたので15分ほど車に乗り、降りて最初にお出迎えしてくれたのは白黒のラニー。わふわふと飛び付いて歓迎してくれました。
そして引いてこられたのは私を乗せてくれる『ミルキー』。23才の大ベテランです。
乗る前から天空感が凄く、感嘆しすぎて手綱の持ち方もめちゃくちゃ。笑
最初に少し基礎練(私はお復習と慣れ)をやっていざ出発…出発!?最初が坂道だ!しかも砂利道!いつものレッスンでは平坦な道しか歩かないし、土なのでなんの心配もないですが、最初から心拍バクバク。でもなんの事はなく、ミルキーがゆっくりゆっくり降りてくれました。
そのあとはそのまま車道を歩いて(車もくる!)林道へ。回りの人にも挨拶しながら林にはいるとまだ紅葉が残り、木漏れ日が差し込み、とても雰囲気がありました。ミルキーが道草を食うのでぐいっと誘導しながら笑、サニーフィールドの方とお話しながらトレッキング。何もかも忘れて、アルプスと木々に囲まれながら素晴らしい時間を過ごしました。
今回は紅葉でしたが、春には桜が、初夏頃は木々の緑が素晴らしいとのこと、今度は暖かくなったら行きたいな~◎
☆サニーフィールドさんのダイアリーに載せて貰いました
http://www.sunny-field.com/diary/index.html
【プレゼンテーション】If I Were A Boy/Beyonce
各所でプレゼンテーションして反応が少しあったのでこちらにも書き残しておきます。というか、こういうことがたくさん書けるといいなと思いますが。
紹介するのはBeyonceのIf I Were A Boy。
まず、楽しんでいただく方法としては
①楽曲だけ聞く
※英語がわかる人はこのまま歌詞を見ながら②の工程はスキップ
②楽曲を歌詞を見ながら聞く
※外部の方が訳してくださったこちらがニュアンス的には自分に近いです。翻訳、ありがとうございます!
③歌詞を思い出しながらPVを見る
なのですが。
私が素晴らしいと思ったのは、歌、曲詩、ビデオ、すべて均衡にレベルが高く、どれも飛び出していない上に、どの角度から入ってもほかの分野に遷移できるようなルートができていること。加えて、ちゃんとポップスユーザー向けに間口を広く、とはいえわかりやすいだけでなく波をビデオの中で作ってクライマックスまで用意してあること。
30年生きてきて、お恥ずかしながらこの「三位一体」の感覚に衝撃を受けたのは初めてで、「これがプロの仕事か」と思いました。
こっからはネタバレです~。
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基本的に私はビヨンセの曲はこのくらいの音数の少ないものが好きです。
この曲は「もし私が男の子だったら…」というタイトルで、「男の子だったら好き放題する。でも、女の子の話はちゃんと聞いてあげる。だって、彼女の辛さがわかるから」というようなニュアンスの曲です。
ビデオがことに素晴らしいですが、まずビヨンセが冷たい方を演じるので大抵の人はここで「あ~、男女の位置転換をして見せてるわけね~」となるんですが、後半に、ビデオでは口頭会話を行うシーンがあります。ここで「なにをそんな妬いてんだよ…」というようなセリフをお互いに言うのですがその隙間に「What?」という一言が「色をつけて」発せられます。ここがクライマックス。
※個人的にはここでビヨンセがもう少し涙を流してくれても良かったきがする
で、曲としては「女の気持ちがわからない男」という話なんだけど、ビヨンセが先に男を演じることで、「でも、女の子も反対だったら…わかんないよ、おんなじこと、してるかも」というニュアンスも感じます。
哀しいし、すがりたいし、文句も言いたいけど、自分だって完璧にできるわけじゃないってことはわかってる。だから最後に「But you're just a boy」とだけ言うわけです。「だって、でも、あなたはただの男の子だから。」
うわああ~、これってなんか、こんなこと、言われた覚え、言った覚え、ありますよねー??っていう。
とってもシンプルだし、本当に「ポップ」ですが、これがプロが仕事することか~~~!!!と感嘆いたしました。
もちろん純粋に感動もしました。何回か泣きましたから!
でもどれが欠けても成り立ちません。すばらしい作品を見ました!
古典楽器と思いを馳せて
先日NHKで見たクラシック番組でタンゲンテンフリューゲルを聞いたことをきっかけに「古典楽器」を見に行きました。今日は2箇所。是非皆さんにも行っていただきたいので、簡単に感想を記します。
■上野学園大学
http://www.uenogakuen.ac.jp/univer…/campus/exhibit_room.html
https://jp.yamaha.com/sp/services/myujin/9957.html
日本に1台だけあるタンゲンテンフリューゲルを見に行きました。上野駅からてくてく、10分もしないで大学について、受付を済ませて2階へ。小さな部屋にいくつかの楽器が展示されています。
入りしなすぐタンゲンテンフリューゲルがあり、隣にチェンバロ等も並んでました。係りのかたにガバッと中を開けて見せてもらいましたところ、やはり弦をひっかくチェンバロと打つピアノの真ん中、という感じ。歴史として過渡期の作りが見られたように思います。
鍵盤楽器以外にも幾つか展示があり、丁寧に説明してくださるので非常に興味深く、なかでも特に面白かったのはハープ。装飾もさることながら、まずハープというのは最初はそのまま奏でるのみの楽器で、そのあとに踏むペダルがついて、シングルアクションペダルハープとして半音をあげることだけができるようになり、更にその後ダブルアクションペダルハープとして上下半音の調整が可能になったそうで、そのダブルアクションペダルを作った時に「こんなに凄いものを作ったぞー!」ということで、弦の動き(ダブルアクションのメカニズム)がわかる部分をガラス張りで作ったとのこと。笑
他にもホーンは楽器ではなく信号(いわゆる、ラッパとしての役割)だったので、調を変えるために部品を組み替えなければいけなかったことなど、古典が古典たる話が聞けて大変良かったです。
今回どうして来られたのか、と尋ねられたので、番組をみて、と答えると、やはり大学の方も見てらして、「あれは永久保存版です!」と仰ってました。
■民音音楽博物館
http://museum.min-on.or.jp/
最寄り駅信濃町から5分くらい。すぐつきます。
あまりにも丁寧に出迎えて頂けるので「チケット必要でしたっけ」と聞いてしまいました。恥ずかしい。無料でございます。オホホ。
2階の展示室はピアノの部屋、自動演奏(オルゴール)の部屋、民族楽器、特別展示の4部屋に分かれていて、ピアノとオルゴールは時間が来ると説明をしてくれます。
まずオルゴールの部屋は15位のオルゴールが並んでますが、小さいものでなく、冷蔵庫くらいの大きいタイプ。幾つかを演奏してくれるんですが、私が気に入ったのは「手回しオルガネッタI型」。
http://museum.min-on.or.jp/collection/detail_D00025.html
日本の方が作ったもので、本のような穴の空いた譜面を差し込んで、ハンドルを回すとパタパタと譜面が進むことで音がなります。
次にピアノの部屋では15台位のピアノとチェンバロが並んでいて、お姉さんがそれぞれに合った楽曲を弾いてくれます!これはめちゃくちゃ楽しかった。ペダルの有り無しに加え、鍵盤の数も音色も変わっていきますが、面白かったのは「コンラート・グラーフ」というピアノ。
http://museum.min-on.or.jp/collection/detail_G00175.html
「トルコ式ペダル」というペダルで、ベルとドラムの音も鳴らせる優れもの!笑
個人的には調和ゼロでNGでしたが笑、ベートーヴェンも使ってたようなので、私のようなアマチュアにはわからないよさがあるんでしょうね…笑
特別展示をみたり民族楽器を叩いたりしていても、この演奏のときは声をかけに来てくれるので安心です。
いずれの施設も無料で楽しめますし、楽器が好きなかたが沢山います。
古典楽器を演奏することは、ただ古い楽器を扱うだけでなく、その音色を駆使して表現した気持ちや情景を掘り下げ、現代のように安定性がなく、再現もしにくい楽器の声をいかに現代人として聞くかということに繋がるので、全く古いだけで無いことがわかりました。
古典楽器から色んな思いを馳せた1日になりました。