dalle’s blog

大体音楽と馬と個人的な記憶の記録にシフトしていくようにしています

【音楽】消去動作から考える音楽のあり方

このあいだ、ホースメッセという馬のイベントで講習に出たんだけど、その時に『消去動作』というキーワードがでた。
馬が自分の判断で緊張を解除したと確認するためにそれがでるか、という話で、聞いたことが無かったので調べたら『通常の状態に戻すこと』らしい。

同時に、最近音楽を作ることについて考えていたので、もしかして人間は音楽に『消去動作』の効果を期待しているのでは、と結び付いた。
悲しいときに泣く、気分が高揚したときに発散する、という具合で、まぁハイテンションや鬱々とした状態で一生を生きるのは無理なので、音楽を消去動作として、通常の自分に戻していく。

よく『音楽が浅い』とか『ルーツから遠い』と言われることに少し関連するかもしれないなあという気もする。
消去動作の意味が薄いものは求めてる意味に対して効能が薄いから、浅いし、行動に紐付かないから生きること(ルーツ)から遠い。
多分、残っていくものはいつの人の世にも必要な指南書だから残るんだな。

ただ、世の移り変わりに伴って人間の感情を揺るがす要因も変わるので、色んなジャンルや色んな曲ができるんだろうし、それであればなおさら人間が生きるにあたって必要な事のように思う。
多分、音楽を聞かない人は他の事で消去動作する。例えばお酒を飲むとかもそうかも。物に当たるとかもそうかもしれない。

一般的に感受性が高い人がクリエイティブであるというのがあるけども、これは感じるものが多すぎるが故に消去動作をしまくらないといけなくて、しかも感情の種類が細かすぎるから、既存の指南書だけではぴったり来ないことがあって、それを補うために作らないと生きられないのかもしらん、と考えるとなんとなくしっくりきた。