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【考察】自分の良いところを認める

自分の良いところを見つけて認めるのはなかなか難しい。
こと私に関してだけで言うと、良いところを見つけられないどころか認めない。
「認めたくない」に近い。しかも自分に良いところがあるように思いたくない。

認めたくない理由が長年わからなかったけども、ようやく見えて来た。
これは、「成果物をすべて自分の努力によるものにしたい」「だれよりも努力したと思いたい」という心の欲求だった。

たとえば、「足が速くなりたい」という目標があったとする。この時、達成値を100とすると、こんな風なハンデ加点が考えられる。(個人的な加点例!)
・走るのがそもそも好きだ:20点
・走るのに適した体格で生まれてきている:30点
・教えられたことをノートにきれいに整理できる:30点
・良いコーチや指導者がいる:20点
・前向きな考えで練習に耐えられる:20点

などなど。
もちろん「恵まれていたところ」もあるけども、例えば前向きな考えができるところは「いいところ」。
この加点ハンデがあると単に点数式にした場合、100に達するまでに努力して獲得していく得点が少なくなる。
私は「努力獲得得点100」が好きで、そうでありたかった。自分は、0からできる人間だと思いたかった。
だから逆境で力を出しやすいタイプだったし、ある程度の年齢やレベルまではこの考え方がむしろ歓迎されていたように感じる。

ただし、これは"他人が上限を決めたレース"の中でしか通用しない。
自分がこうなりたい、ここまでうまくなりたい、という考えには100という上限はむしろ「妥協」でしかなく、終わりがない。
さらに100に近づくにつれて100は遠くなり、今まで努力してきた得点は小さくなる。

私は「歌がうまくなりたい」という目標があるのでこれを達成するためにいろいろな努力や工夫をする。自分の好きでやっていることだから続けられる。
とはいえ、進歩が遅いときや思い通りにならない時、いやになることもある。
状況としてはスランプだったり、体調が思うようにコントロールできなかったりといろいろなことが考えられるけど、これに「自分の良さを認めない」というものが加わることがある。
私の喉は歌う楽器としては非常に扱いやすく、質が良い。また、体も響く体を両親からもらい、ある程度のところまでは自分で思い通りにできた。
その代わり、私はサボることを無意識に身につけてしまっていた。喉が動くからと言って適切な歌い方を学ばなかったり、御座なりにした。最低なことに、私はそれに気づいていた。すべてを自分の努力得点にしたいと言いつつ、自分が持っている「良いところ」を直視しないことで自分の成長を妨げた。
さらに最悪なことに、それを他人から指摘されることになる。恥ずかしくて情けなくて仕方なかった。

自分の良いところやハンデは素直に認めないと次へは進めない。
悪いところは見つけやすいけど、いろいろなことを認めることで次に進みやすくなるはず。
自分で自分を認めることでもっとなりたい自分になれるんだろうな。