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【うつ状態】私は、うつ状態になって良かった②

会社を2か月休むことになった。
休むにあたって、直前までの動きは以下のような感じだったと記憶している。

1:会社に行くのが限界になる(を参照)
2:知人に自分の状態を知らせる。心療内科へ行くように勧められる。
3:心療内科に行く。知人と会話した通り、診断書をもらう。
4:診断書を会社に提出。
5:翌日より即休暇。

実は心療内科には休暇を取るおよそ2か月前、自発的に行こうと予約の電話をかけていた。ただし、その時は予約が多く、診療が受けられるのが1週間先だった。
この時、仕事が忙しかったので日にちの感覚がマヒしており「1週間」が「1か月」と同じくらいの時間感覚に思えた。
1か月も待たなければいけないのであれば一回諦めよう、と判断した。
この判断が誤りだった。この時に行けば、進行を止めたりすることができたかもしれない。
とはいえ、とにかく起こったことなので休むことになった。

この時、私はかなり人生の中でも1番に近いくらいの安堵感を得ていた。
それは「医者のお墨付きをもらうほど限界に来た」ということに対して。
自分で止められない自分を、自分で止めたかった自分が、一般的に認められるであろう(と思いこんでいる)レベルの限界まで達せたことで「自分にも限界がある」と思い知ることができた。

休むとか力を抜くとか言うことは「限界」を知らないとできないし、それを超えたときのリスクをイメージできていないと実行できないものだと思う。
この「自分にも限界がある」ということを自分で目の当たりにして理解することで、休むとか力を抜くことをしなければいけない、つまり、自分に対して「無理をしなくて良い」という許可を初めて自分に与えることができた。

これは私の人生のなかでとても、しかも絶対的に大きな出来事だ。

できないことをやらない、やりたくないことをしない、という選択肢が増えることはこれからの人生を生きやすくするだろうし、周りにいる人とも良好な関係を構築したり、無理のない距離を保つことができる。
きっとこれは私自身だけではなく、私とかかわりのある人に対しても良いことになるのだろうと思う。

この選択肢が加わってから、私の記憶の種類や興味の持ち方は少しずつ変わっている。
気になる人のことを積極的に知ろうとするようになったし、自分の意見が素直にいえるようになってきた。人に聞くのも億劫ではなくなった。
こう出来ることによって歪みから来ていた努力が、ストレートな努力に変わらんとしている。

別段、未来が輝いて見えているというようなことはないけども、今までよりもっと自分を生きていると感じられるようになった。